防長国境〜山口〜鯖山峠
A. 国境の碑
地上高さ210cm。創設年代不詳。宝暦年間作成と推定される絵図に記入されているので、その頃には存在していたと推定されます。現在の石碑は文化5年に改調されたもの。
B. 一の坂一里塚
石で積み上げた一里塚。萩往還の中間点にあたります。
萩、唐樋より6里、三田尻船場より6里。
C. 六軒茶屋跡・六軒茶屋案内板・厠(かわや)
萩往還には旅人の休憩の場として茶屋が所々に設けられていました。その茶屋の中で、萩往還最大の難所、一の坂にあったとされる茶屋が六軒茶屋です。
ここは昔六軒の農家があり、佐々並から山口に家があったのはここだけで、往来の旅人の良い休み場で、軒先を茶店にして旅人をもてなしていたことから六軒茶屋と呼ばれるようになりました。
D. 四十二の曲がり
「ここは一の坂四十二の曲がり 降りてくだされだんな様」という詩歌があります。
E. 萩往還天花坂口
防府・山口側から萩へと向かう場合、ここから萩往還最大の難所がはじまります。
F. 柊神社
柊地区の旧萩往還沿いにあります。宝暦8年(1758年)長州藩主毛利宗広の二女誠姫がこの神社を再興したとあります。
G. 峠入口
萩・山口側から防府へと向かう場合、この峠を越えると、防府(勝坂)に入ります。
山口の三大まつりの一つ「山口天神祭」での、御神幸行列が、大市〜中市〜米屋町〜道場門前〜西門前〜黄金町〜山口駅通りのルート(マップの破線部分)となっています。そういった縁もあり、地元ではこちら側が「萩往還」という認識が強くあります。