【やまぐち萩往還語り部の会研修会】
講師:山口県文書館専門研究員 山田 稔氏を迎えて
絵図で見る萩往還~江戸時代の街道絵図「行程記」を中心に~
やまぐち萩往還語り部の会では、来年3月のプロデビューに備え、座学に講師を迎え研修会を行っております。
9月は、山口県文書館専門研究員の山田さんを迎え、「行程記」を中心に講演がありました。
参加者は、第1期生27名(すでに語り部として活動中)と、第2期生19名(今年度新人養成中)でした。
江戸時代防長の主要街道は5つありました。
赤間関街道・山陽道・山代街道・石州街道・そして萩往還。
萩往還というネーミングのゴロの良さをお話され、萩往還だけ、街道や道ではありません。
このように脚光を浴びるようになった昨今の萩往還。ネーミングの先見の銘があったようです。
江戸時代の萩往還を記す絵図等が「行程記」とよばれるものです。
講演は1時間半に及び、話題が盛り沢山でありましたが、その一つ「行程記」には、山の名前がよく記述されているそうです。
語り部としてガイドをしている時に、
「あの山は何という山ですか?」とお客様から尋ねられた時には・・・
現在の地図などでは、比較的低い山などは名称が省かれているそうですが、
行程記には、よくよく記されているそうです。語り部の方の力強い味方になりそうな行程記です。
座学や、実地のガイドを踏んで、少しずつ引きだしを増やしている、
プロデビュー前の語り部の会の皆さんです。
2011年10月03日 掲載